保護犬・・・、私がその存在を明確に認識したのはちょうど1年程前です。
斜めお向かいに住まれているご家族が保護団体により、捨てられ放浪していた所を助けられたワンちゃんを迎えられた時です。
来た当初は環境の変化と警戒心で表情も硬く、油断していると噛む事もあると言う事でした。実際、ご家族の方も数回かまれた事があります。他のワンちゃんともなかなか打ち解けられずにいました。
でもご家族の方が諦めず愛情深く接しているうちに、表情も柔らかくなり穏やかになっていきました。さすがに辛い事がたくさんあったのでまだまだ小さな問題はあるようですが、本当に幸せに暮らしています。
そんな姿を見ていて、私は感心するだけで何もできませんでした。もう二匹のワンちゃんと暮らしている私にとってこれ以上は無理だと思っていたからです。ただただ里親募集のサイトを見て涙するだけでした。
そんな時です、アンディーと出会ったのは。実はアンディーも保護犬なのです。

八月のお盆直前の事です。何気に見ていたある保護団体のホームページに意識もうろうとなって瀕死の状態のアンディーがアップされていました。
そうなった経緯はうつ病を患った旦那さんの為に人気のチワワをセラピー犬として飼えば病気も改善するだろうと考えペットショップより購入したそうです。でも良くなるどころか他の病気も併発し入退院を繰り返すようになりました。そうなるとだんだんワンちゃんの存在も手がかかるだけで疎ましくなっていったのでしょう。旦那さんが入院している間に処方薬である睡眠薬をチーズやハムにはさんであの小さな体におよそ五十錠も飲ませたのです。朝になったら死んでいる事を期待して・・・。
でもアンディーは生きていました。一生懸命生きていました。保護団体の方が駆けつけられた時にはふらふらな状態でも懸命に立って目を開けようとしていたそうです。目を閉じたら死んでしまうとでも思っているかのように・・・。
すぐに病院に連れて行って、点滴で血を洗い流したそうです。吐かすには時間が経ちすぎていたので。四日間生死の境をさまよいアンディーは生還しました。
私はお盆に旅行の予定がありどうする事も出来ずに帰ってきてからすぐにそのホームページにアクセスした所、元気になったアンディーがアップされていました。すると近く譲渡会がありアンディーもエントリー予定となっていました。その時はまだうちに迎えようと言う気持ちはほとんどありませんでした。でもどうしても元気になったアンディーをこの目で見たかったんです。
当日、行ってみるとアンディーは元気いっぱい走り回っていました。
嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。思わず譲渡申し込みのアンケート用紙に書き込む私がいました。
それがアンディーとの出逢いです。

ちょっと目が半開きですが、今はこんなにかわいい顔でねむっています。
もう安心して目を閉じても良いのですから・・・。
彼との出逢いがなかったらダイアンを迎える事はなかったでしょう。
五十三頭のレスキューの記事は衝撃的で涙が溢れてとまりませんでした。でもまさかその中の一頭が我が家へやって来るとは夢にも思っていませんでした。アンディーが来たばかりでしたし。
我が家の先住犬ココ&バロンは本当に穏やかで私が言うのも何なんですが良い子なんです。なのですぐにアンディーの事も受け入れてくれました。でも体格差があるのでアンディーにも同じ位の子がいた方が良いのかなぁと思うようにはなっていました。そんな時ワンライフさんのホームページで譲渡会が開かれる事を知り、家に迎える迎えないと言う事ではなくレスキューされた子達に会いたくなりました。そして会いにいきました。
皆思っていたよりも元気でかわいらしかったです。その中で隅の方にいるワンちゃんに目がとまりました。ココに色合いがよく似たワンちゃんです。でもあまりにも気配を消すように寝ていたのでその時は抱きませんでした。が、どうしても気になり帰る直前にお願いして抱かせて頂きました。
抱いた瞬間にまるでちっちゃなココを抱いているかのようでした。柔らかさといい、毛の感じといい。もうビビッときてしまったのです。すぐに代表の方とお話させて頂き、譲渡して頂く事になりました。でもお腹を触っていた時にしこりを見つけ、乳腺腫と言う事でその日はワンライフさんが連れ帰り手術後家の方に届けて頂きました。
これがダイアンとの出逢いです。ダイアンはあんな劣悪な環境でおよそ六年もの間過ごしてきました。でも私は思うのです。あのケージに入れられた日からレスキューされた日まで心の時間を止めていたのではないかと。だからあんなに無垢で純粋でキラキラした瞳で私を見つめてくれるのではないかと。

今はこんなにかわいくお茶目です。お姫様みたいでしょ?
彼女の心は真っ白なんです。これからいろんな事を吸収してどんどん成長していく事でしょう。
心の時間は動き始めたばかりですから。

この子達には辛いことがたくさんありました。でもだからこそ幸せになれるのです。私たちに何が出来るかはわかりませんが、この子達の笑顔だけは守りぬいて行きたいと思っています。
アンディー、ダイアン始めフォーワンズをこれからもあたたかい目で見守ってやって下さいませ。
どうぞ宜しくお願い致します。